城山八幡宮の月次茶会 令和7年12月23日

 天候にも恵まれ、穏やかな日差しの中、城山八幡宮月次茶会が開催されました。先心軒の2階にて、130人ほどのお客様をお迎えしました。年の瀬の気ぜわしい時期ではありますが、お客様にしばし俗世を忘れ、煎茶道を楽しんでもらいたいとの気持ちでお家元が選ばれたテーマは、「老荘思想と隠逸」、副題は「陶淵明と飲酒」です。 

  床の間には、山本梅逸筆、貫名海屋賛の陶淵明像。お酒が大好きで飲酒の詩も多数残している陶淵明に敬意を表して、花器は備前焼の大徳利。花は寒菊と二日酔いに効くといわれているキササゲ。たちまちのうちに、お客様は隠逸のレジェンド陶淵明の世界に誘われたようでした。ほうじ茶の香ばしい香りが部屋を包みはじめ、ふと茶壺を眺めれば、one cup 大関、しかも特注の根来塗りの蓋つき。お客様は、たっぷりと「飲酒」の世界を楽しんでくれました。

 赤白のストライプの茶具敷に、五色の茗碗で、陰陽五行を表したというお家元の趣向でもお席が盛り上がりました。お菓子の銘は、「二八」。和風カステラと上がり羊羹で老荘思想と儒教が表現してありました。菓子器は、幸福や厄除けの力のあるといわれる桃の形、難しい情勢の昨今ですが、皆様に幸多かれと願っています。

          NHK栄文化センター 岩立史仙窟