名古屋工業大学鶴々亭茶会 令和7年11月23日

 11月23日の夜、鶴舞公園鶴々亭にて、お茶会を開催いたしました。冷え込む中、大学の先生方や同級生をはじめ、様々なお客様にお越しいただき、誠にありがとうございました。

 本年は、煎茶道の祖・高遊外売茶翁の生誕350年という節目の年にあたります。今回の茶会では売茶翁の詩文集である『賣茶翁偈語』から席ごとに詩を選び、その世界観の表現を試みました。私が担当した席では、京都は下鴨神社の糺の森で俗世を離れて茶を楽しんだ詩「携友遊糺(友を携えて糺に遊ぶ)」を主題としました。これは、「心許せる仲間と茶を挟み語り合う静かなひとときこそが、形式を超えて仙界に通じる」という精神を詠んだものです。本会の趣向であった「通仙」の掛軸や、伝統的な「松かげ」にあえて「カヌレ」を合わせた和洋の取り合わせも、まさにこの詩の心を体現するものでした。

 夜の鶴舞公園の静寂は、あわただしい日常を忘れさせ、まるで詩が詠まれた当時の京都のような風情を感じさせてくれました。時代や場所を超えてその世界に身を委ねる清遊のひとときは、煎茶道の心に少し近づけたような、得難い体験となりました。

 また、この「友を携えて」という詩の通り、日頃お世話になっている大学の先生をお招きし、茶を挟んでゆっくりと言葉を交わせたことも、私にとってかけがえのない時間となりました。

 開催にあたり、ご指導いただきました先生方に心より感謝申し上げます。さらにお稽古に精進してまいりますので、 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

             名古屋工業大学 学生一同 渡壁大貴識

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